草の次は「おおきなかぶ」 

以前、道端の草取りについてお伝えしたことがありました。その延長で地面にとび出ていた根っこを引っ張り始めました。先週のことです。

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なかなか抜けません。じゃあ、ということで次々助っ人の登場!自然と子どもたちがこのような姿になりました。「うんとこしょ、どっこいしょ」と言いながら引っ張ります。このつながった姿、何かで見たことはありませんか?

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この絵本です。このおはなしはご存じの方が多いと思います。子どもたちは、「おおきなかぶ」のお話をイメージして、かぶを抜くつもりで引っ張っているのです。

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わざと尻もちをついて、大喜び。

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おやおや、2歳児だけでやる気ですね。引っ張るだけでなく、ちゃんとずっこけます。一緒に引っ張らない子どもたちも、ちゃんと見てます、笑ってます。

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今週火曜日、とうとう抜けました。

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そして、木曜日の帰りの会。「おおきなかぶ」を3歳児Hちゃんのリクエストで久しぶりに読みました。

読み終わると、2歳児KAちゃんが「かぶ、甘いの?」と言いました。「かぶは甘いのかな~?」と保育者。「かぶは、あの、あの、おしんこにすると、味が変わるんだ!」と3歳児THくん。「うんうん、そうかねえ…。うん、おいしいよね。」と保育者。他の子どもたちは … 。保育者が「こんど、かぶの種蒔いて食べてみる?」と話すと、3歳児は「うんうん。」と乗り気。「みんなで引っ張ろう!」と、THくんは絵本のようにうんと大きなカブが育って、それを抜くことを楽しみにしている様子でした。すると突然、2歳児KHちゃんが「Kちゃんもやるぅ。」と保育者に向かって言いました。「種まきしたいの?」と保育者が確認すると「うん」とKHちゃん。それに続いて2歳児たちが次々「○○もやりたい。」と意思表明。2歳児は畑の活動をしていませんので、ふだんは種まきの話もしないのですが、「種」という言葉は、外遊びの最中に道端や公園で拾ったり取ったりしたものが種であることもあるので、馴染みのある言葉でしょう。それで「やりたい」なんて言っているのかもしれません(まねっこで言っている子どももいそうです…)。また、ご家庭で、種まきをする経験があったり3歳児の畑の活動が話題になっていたりするのかもしれませんね。

ということで、一冊の絵本を絵本としてそのまま楽しむだけでなく、その気になってひっぱりっこをして遊んだりたり、カブは甘いのかとか、畑で種まきをしたいとか、みんなで引っ張ろう等という話になったり、どんぐりの子どもたちの反応は、実に豊かだなあ、そして、一つの反応に対して次の反応、また次…とよくつながっていくものだなあと感心しております。