「第5回入園説明会」 終了

今日は「子どもと絵本」のテーマで、幼児園どんぐりころころの教育について、お話させていただきました。

参加してくださった方の中には、お子さんの訴えでお気に入りの絵本を一日に20回ほど読んでいるという方もいらっしゃいました。子どもは気に入ったものができると、ある期間、繰り返しとことんそれを楽しみますね。大人は同じものを何度もとなると、つまらなくなってくるかもしれませんが、子どもにとっては、同じものを繰り返していても、一回一回違った体験になっているのです。成長に伴って、興味の幅も広がってきますから、同じものばかりでいいのかしら…とか、つまらないわ…なんて思わずに、好きなものは何度でも楽しませてあげたいですね。

さて、下の写真は今日の帰りの会の様子です。3歳児二人が、保育者にちょっと助けてもらいながら紙芝居を読んでくれました。今日の朝の室内遊びの最中にあまりにも楽しげに読んでいたので、保育者がみんなにも読んで欲しいと頼んだのです。

二人は文字を読んでいるのではなく、絵を見ながら自分の記憶や、自分の知っている言葉でストーリーを話してくれました。何度も繰り返し見ている絵本を紙芝居にしたものなので、ストーリーはよく分かっているのです。例えば、「ノンタンにはないしょないしょ…」と繰り返し出てくるフレーズを「ノンタンには、ひみつ…」と話してくれました。

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紙芝居が終わると、別の3歳児が『「明日は、わたしが「ふしぎなナイフ(福音館)」読む。』と宣言しました。これも子どもたちが大好きな、何度も皆で見て楽しんでいる絵本です。

自分で読めるようになることや、人に読んで聞かせることができるようになることを目標にしてはいません。大好きな絵本を繰り返し見て楽しんだ結果として、ストーリーを理解し、それを表現し人に伝えられるようになっただけなのです。

今日読んでくれた二人は、恥ずかしかったのか、声が小さくなっていました。それでも保育者に支えられながら最後まで紙芝居を読んだことは、自信になるのではないかと思います。

明日の帰りの会はどんな様子になるか、楽しみです。