お月見のお団子がヒント

今日は十五夜の前の日、団子を話題におしゃべりしていたので、公園の泥で団子やもちを作って遊ぶ子どもがいました。そこへやってきた4歳児Aちゃん。「泥団子でやればいいんだ!」と言い、作り始めました。

前々から気になっている大きなミズキの木の白っぽい色のこぶ。今まで何度か「ご飯だ!」「おもちだ!」と4歳児が盛り上がり、取ろうとボールを投げるのですが、うまくいきません。だいたいボールがこぶまで届きません。そして、今日はボールを持ってこなかったので何をぶつけてこぶを取ろうかと困っていたというわけです。

さて、Aちゃん早速作った泥団子を投げますが、まったく届かず。落ちた泥団子は見事に壊れてしまいました。落ちて壊れた様子も面白かった様子で、また団子を作り始めるAちゃん。その後Bちゃんも同じことを始め、Bちゃんは団子が壊れないよう硬いものにするのだとかなり力をこめてだんごを握っていました。団子はもはや砲丸のようです。団子を作っては投げる姿は砲丸投げですね。高い場所を狙って投げますが、なかなかうまく投げる様子も見られるようになりました。団子がうまく作れないと自信がなさそうだったCちゃん、Dちゃんでしたが、団子を投げることに興味があるようだったので、ちょっとアドバイスしたり、根気よく団子を握れるように見ていてやったりすると硬い団子を作ることができ、投げては団子を作り、また投げることを繰り返し、満足気な表情になりました。

 

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さて、本題の木のこぶを取ることは今日もできずに帰る時間になってしまいました。

それにしても、こぶを取ろうと一所懸命な子どもたちでしたが、その様子から団子を作るには握力と根気が必要なこと、それを投げるのにも握力が必要だし、こぶを狙って遠くへ投げるにも全身のいろいろな力(踏ん張る、バネを使う、肩を回す、左右のバランス等)を使っていることがよくわかりました。子どもはただただ一所懸命こぶを取ろうとしているのですが、そのことで体を使う、頭も使う、友達と関わる等様々な経験をしています。このような小さな経験の積み重ねが一人一人の成長につながります。

いつかミズキの木のこぶがとれる日はくるのでしょうか…。