午前9時15分ごろ。4、5歳児と保育者がセミの抜け殻を探している時に見つけた幼虫、やはり出てきたのです。
子どもたちも興味をもち、観察開始。
セミが一所懸命生まれてこようとしています。少しずつ、自分の力で出てくるのです。ピクというか、微妙な動きで少しずつ少しずつです。
羽根が出てきました。足も出てきましたね。
そっくり返る格好で出てくるので、「落っこちないのかなあ。」と言いながら見ているうちに、いつも見ているセミの抜け殻についているひものようなものが、目の前のセミにも付いていることに気が付いて、「このひものお陰で落っこちないのかなあ?」という呟きも。
「お尻だけまだ出てないね。」と言って見ていると…
まるで腹筋をするように、セミが体を起こし始めました。ピョコッと起こすと動きが一度止まる。また起こす、じっとするを繰り返した後、脚でしっかり抜け殻を掴み…
お尻の先端が出た瞬間、子どもたちから「あっ!」と声が出ました。
そして、徐々に縮まっていた羽根がいつも見ている形になっていきました。
観察はここまで(10時過ぎなので、園に戻らねば。暑さ対策です。)。
30分ほど観察することができました。夜暗くなってからセミの羽化が始まるのが通常なので、今日の観察は特別でした。明るいので、様子がよく見えて、子どもたちは飽きることなく最後までよく見ることができたように思います。
「がんばれ~。」と言ってたくさん応援しましたね。セミが頑張っていると感じられたのでしょう。出てくると、「おめでとう!」「誕生日、おめでとう!」等と言って拍手も。
観察を始めて間もなく、「セミの脱け殻が割れてるの、なんでだか分かった‼️」と言った子どもがいました。
子どもなりに、見て感じたり分かったり、それを表現したりしたひと時でもありました。