幼児園どんぐりころころの教育は、地域の方、地域の自然なくしては継続していくことは難しいでしょう。西東京市の催し物の運営でご一緒させていただいている方、子どもたちとの散歩を通して顔見知りになった方等親密さはまちまちなのですが、子どもたちと一緒に町なかを歩き、道草をして遊んでいる様子を温かく見守ってくださる方々がいらっしゃるのです。
今日は地域の方に次々に声をかけていただき、4歳児の子どもたちにとって「素敵な寄り道」が続く一日でした。
まずはOさんのお宅のメダカ
大きいの小さいの、白いの黒いどちらでもない感じのと、たくさんのメダカを見せていただきました。自分の家で飼っているキンギョを思い出した様子でおしゃべりを始める子どももいました。
Oさんは今年の春先、庭で生まれたカエルの卵を分けてくださいました。園だけでなく、各家庭にも持ち帰りオタマジャクシに孵しました。
Kさんのお宅のクモの巣
昨年の今頃も、大きなクモの巣やクモを見たり、クモの糸に触ったり、クモの巣に落ち葉等をくったけたりして遊び、クモの巣への興味が膨らみました。
今年も昨年と同じようにクモの巣に関わっていますが、昨年見られなかった様子も見られます。
Kさんのお宅は大きな樫の木もあり、1年のうちの長い期間どんぐり拾いをさせていただいています。また、春には道路沿いの塀の隅にダンゴムシをたくさん見ることができます。久しぶりにKさんにお会いすると、「もうすぐどんぐりが落ちるわね。」とお声をかけてくださいました。毎年、今頃は時計草の花やカラスウリも楽しませていただいています。
Tさんのお宅のキンモクセイの大きな木と栗拾い
昨年からキンモクセイの香りを感じられるようになると、子どもたちはその香りと花の様子から「金平糖だ!」と親しみをもって楽しんでいます(どんぐりころころではおやつに金平糖を食べることもあるので、キンモクセイを金平糖に見立てることができたのでしょう)。そこで、大きなキンモクセイの木を見せてもらおうとTさんのお宅の前を通って、目的地にいくことにしました。
すると庭でお仕事をされていたTさんに栗拾いに誘われ、子どもたちは大喜びでTさんのお宅の畑へ。ここは夏に「ブルーベリー摘み」をさせていただいた場所。よく知っている場所です。Tさんにも親しみをもっており、子どもたちは自然に会話を交わしていました。
Tさんのアドバイスや注意を聞くとすぐにしゃがんで拾い始める子どももいれば、しばしうろうろするばかりの子どもも。最終的にはそれぞれが自分が満足するだけ拾わせていただくことができました。
今日の散歩途中のできごとなのです。こんなように直接地域の方にお会いすることの方が少ないのですが、いつも温かい気持ちで子どもたちのことをおもってくださり、子どもたちの豊かな経験を支えてくださっている方々です。ほんとうにありがたいことだと思っています。