どんぐりころころの子どもたちは、葉っぱをもみもみしてにおいをかぐことをしょっちゅうやっています。それが変化して、今は草や花びらをもみもみして色を出すこと、手指を染めることを楽しんでいます。3歳児の中には、指についた色を使って色水を作ったり、「手を黄色くしたいのに、黄色い花がない…。」等と自分なりの考えをもってもみもみして遊んでいる子もいます。
こんな風にもみもみを十分に経験し、自分なりにおもしろいなあと感じている3歳児なので、畑で育てていた藍の葉っぱで染物をすることにしました。
★畑に藍を取りにいきました
★洗った藍の葉っぱだけをジップロックに入れます。
いつも外遊びの中で、摘んだりつまんだりすることを十分経験しているので、とても上手に茎から葉っぱを取っていました。途中「なんかぬるぬるする」と言いだした子がおり、他の子もそれを確認していました。
★塩と一緒に葉っぱをもみます
手のひらを合わせてもんだり、親指と人さし指を使ってもんだり、自分なりのやり方でもんでいて関心しました。日ごろの遊び、経験の賜物!
★濡らしたシルクの布を入れて、さらにもみます
葉っぱをもんでいるうちに、濃い緑色の泡だった汁が十分でたら、布と一緒にもみます。3分。けっこう長いです。3分もんだら3分乾かして酸素に触れさせます。
ジップロックを自分で開けて、布を出してもらうのを順番に待っています。落ち着いて待っていられましたね。
★2回目のもみ
一所懸命もんでいました。ようやくこのあたりで、この活動の種明かし。はじめは、「この葉っぱをもみもみするね、塩入れて。キュウリの塩もみみたいだね。」なんて言って始めたのです。
「白いヒラヒラ(畑に行く前に、シルクの布で少し遊びました。腕を動かしてヒラヒラさせて喜んでいたり、踊りが始まったり。)が青くなったら大成功!!」
どうかな?と気にしながらもんでいるように見えます。
★乾かします
乾かしている間に、お弁当。
2回目に続けて3回目をもんだ子も一人いました。
★水で洗って乾かします
洗うと少し色落ちしましたが…
きれいに染まりました。藍色、ジャパンブルーです。
「緑色の葉っぱだったのに、青くなったね。」と話しました。「もっといろいろな色にしたいなあ。虹色とか。」と話している子もいました。
★素敵でしょう 藍の生葉染め大成功!!
日ごろ遊んで楽しんでいること、繰り返し経験していること、子どもが興味をもっていることをもとに行った活動なので、楽しんでそして真剣に、作業も無理なくできたのだと思います。また、子どもたちが落ち着いて、一つ一つのことに集中して取り組み、やり遂げて満足げな姿に成長を感じることができました。