集中と熱中

どんぐりころころの玄関にいると、ガラス窓に貼ってある5歳児のぬり絵が目に入ります。3歳児はどうやらこのぬり絵に刺激を受けたようで、突如ぬり絵をやりたいと言い出しました。翌日やろうと話し保育者が準備しておくと、早速登園後取り組む子どもたち。様々ある絵の中から1枚だけ選びました。

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ペンがいいのか、クレヨンかと保育者は考えていました。ちなみに4、5歳児には色鉛筆を用意しています。

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ペンの持ち方も様々ですね。徐々に適切な持ち方を教えていきたいと思います。

どの子どもも丁寧に塗っていました。力が入りすぎて紙に穴が空いてしまった子どももいたそうです。

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クレヨンは太いタイプと細いタイプがあります。どうやら自分で細いものを選んだようですね。自分の手に握りやすいことと、細かくぬれる細いものを選んだのです。自分にとって使いやすいものを選べるなんてすごいなと思います。

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次は4歳組さん。宝石をたくさん作っていました。お母さんには誕生石のダイヤモンドとか、保育者にも誕生石のガーネットを。宝石のことをよく知っています。色や形等宝石らしく作ろうとしていました。

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最後は5歳児。毛糸を使うことに集中、熱中する子どもたちです。リリアン編でネックウォーマーを作っている子ども、マフラーの仕上げのぼんぼりを作る子ども、穴の開いたところを毛糸で塞ぎながら模様を作っている子ども。

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実は、テーブルの向こうの畳の部屋にも熱中している子どもたちがいます。梁に乗せた紙飛行機を取る作業がまだ続いています。紙飛行機がよく飛ぶから梁に乗ってしまいますし、うまく飛ばせるから狙って飛ばして梁から落とすこともできるのだと分かります。「取り取り棒(広告や新聞紙を丸めて作った棒)」もあわせて使いながら、目標に向かって友達と協力して取っているのです。だいぶ取れました。冬休みまでに全部取るのが目標です。

冬ならではの…

12月に入ると、秋は終わり冬になったなあと実感します。どんぐりころころの畑や公園の様子も冬らしくなっています。

畑で収穫したユズ

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公園のヘクソカズラ

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モミジバフウ(澄んだ青空も冬らしい)

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クリスマスを感じさせる赤い実(バラとチャイニーズホーリーでしょうか)

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屋敷林には落ち葉が積もっています。

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寒いと体が縮こまってしまいますが、私は冬のキーンと澄み切った空気が好きです。

これからの季節、子どもたちには全身で冬の自然を感じて欲しいと思います。例えば、積もった落ち葉で遊ぶ、寒さの中で体を動かして遊ぶ、空を見上げる(晴れた日のきれいな青空)、鳥に親しむ(冬は様々な鳥を観察することができます)等々。室内では枯れ草や木の実、毛糸やフェルトを使った造形も。冬ならではの体験を大事にしたいものです。

できること

できるようになることは大きな喜びです。できたことで自信がもてるのです。

できるようになりたいことやできるようになったことは、それぞれ違っています。

前回りにできるようになってうれしそうに繰り返しやる友達を刺激に、挑戦する様子があります。

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友達の存在って大事だなと思います。

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一本橋を落ちないように渡ります。スイスイ進める子どももいれば、ゆっくりならば落ちずに渡ることのできる子どももいます。

友達を見て、自分の方がうまくできると感じると自分の力を見せつけるようなことを言ったりやったりする姿も見られます。子どもって残酷なところもあるなと思います。

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園生活の中で友達と関わりながら、友達に負けまいと思ったり、すごいなあ、あんな風になりたいなあと思ったり。子どもは日々成長する機会を自分で獲得することができるのです。

 

枯れ草ばかりの公園

ですが…

4、5歳組の子どもたちは嬉々として、公園に伸び伸びと成長し、すっかり枯れていたり、枯れ始めたりしている草や蔓、実を摘んでいきます。

そして、束にしてはその束を眺めて、また何か気になる草花、実を取ることを一時間ほど楽しんでいました。ほんとうに楽しそうでした。

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様々な草花や実を摘みながら、赤い紅葉をみて「秋だね。」とか緑色ではなく赤や黄色がかったドクダミの葉っぱを見て「ドクダミも秋の色だね。」と、まさに今の自然を感じながら遊びを楽しむ子どもたちでした。繰り返しになりますが、本当に楽しんでいたのです。

何といっても、枯れて白っぽかったり、茶色になってしまっているものも、素敵なものとして扱っている姿に感激!!

ちなみに、1時間ほど草花の飾りを作った後の子どもたちは、かけっこに一所懸命でした。(集中した後は解放が必要なのです。)

 

 



 

お部屋の遊びも~屋外と室内のバランス~

ある日の登園後の3歳児。

はさみに集中する子どももいれば、友達と会話を交わしながらものをたくさん使って遊んでいる子どももいます。

保育者が一人ひとりの子どもの思いに、それぞれに合ったやり方で応じているので、自分の思いで遊びを継続していくことができます。継続していく中で、子どもの経験がそれぞれの子どもにとって実りあるものになっていくのです。

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別の日の3歳児。積み木を使って遊ぶうち、友達との関係ができていったり、イメージが膨らんでいったりしています。

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2人でステージを作り、順番に歌を歌っていました。♪パプリカでした。

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4、5歳児は、宝箱を作っています。公園で見つけたきれいな貝殻を入れるために作っています。

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お菓子の空き箱に、使い古した折り紙をちぎりのりで貼り付けています。大事なものを入れる宝箱だからでしょうか、作業がとても丁寧です。

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別の日、粘土細工と編み物をする子ども。

季節は冬に向かっていきます。手先を使うこと、特に毛糸や布を使って作ることを取り入れていきたいと思います。作ったものを使ったり飾ったりできたらいいなあ…。

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4、5歳児です。年末の大掃除みたいですが、違います。
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紙飛行機飛ばし。

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梁に飛行機がのっかってしまうのです。

それを長い棒で取ることも含めて、飛行機飛ばしを楽しんでいるようです。

「右、もっと右!」「そうそう、その辺り。」と指示を出す子どももいれば、踏み台を抑えてくれている子どももいます。
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見事な子ども同士の連携プレーです。

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どんぐりころころは外の遊びばかりしているイメージもあるかもしれませんが、そんなことはないのです。子どもの生活(成長)には、外の経験も中の経験も必要だと考えます。

 

 

サトイモ

ちょっと残っていたスペースで育てていたサトイモ。そろそろ掘り時なので、4、5歳児は掘りたい子どもだけ掘りました。

5歳児は3人でまだありそうだとか、こっちを掘るといいのではないかとか話しながら掘っていました。ひと株から30個くらい掘れました。

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掘りながら土団子作りが始まった子どももいました。

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4歳組も3人で掘りました。素手で平気で掘りますね。株も簡単に抜いてしまいました。親芋にくっついた子芋を取ったり、芋から出ている根っこを取ったりするのにも力がいりました。

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葉っぱのお皿。

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3歳児は、4、5歳児よりも芋を掘り出すのに時間がかかっていましたね。

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引っ張る子ども、土を掘る子ども、葉っぱで遊ぶ子ども…それぞれです。

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掘った芋は、来週の誕生会のメニュー「豚汁」の具にしましょうかね。