バナナは子どもにとって最も親しみのある果物のひとつです。しかし、それがどのように実っているのかはよく知らないと思います。
「バナナの木だと思う。」と4歳児。
「あ、タケノコ! 竹だ。」と別の4歳児。
「あの、あれ、海の近くにある木。」と5歳児。
あまり通ることのない道を歩いていると、変わった植物を見つけました。
確かに、タケノコのようなものが、この背の高い木のような植物の根元から何本か出ているのが見えます。でも、上の方をよく見ると竹とは違います。
海の近くにある木というのはヤシの木のことでしょうか。
保育者は「なんだろうね。」ととぼけて言いながら、子どもたちとしばらくこの植物を見ていました。
すると、小さな黒いバナナの房のようなものを発見。
「バナナじゃないかなあ。」と言いながら、さらによく見てみます。
すると、上の方に見つけました。
花と青いバナナ。
バナナの木ではないかと言った子どもは、「やっぱりバナナだった!」とつぶやきました。どこかで見て知っていたのでしょうかね。
この後、いつ頃黄色いバナナになるのだろう、どうやって育てたのだろう、バナナの種ってバナナの中にある?等と話しました。そして、種やさん(ホームセンターのK)にバナナの種が売っているかどうか確かめに行こうということになり、少し歩いて行ってみたのです。
保育者はもちろんないことは分かっていましたが、子どもたちは真剣にお店の種売り場を探していました。
「ここのお店にはないんだね。」と言った子どもがいました。「バナナを食べていると、黒い小さな点々があるよね。」と保育者が話すと、それが種ではないかということになりました。「うちにある植物図鑑で調べてみよう。」なんて言い出す子どももいました。
どんぐりころころでは、畑で花や野菜を様々育てています。子どもが自分で選んで育てたい植物の種を蒔いて育てることを基本にしているので、種というものには興味がある子どもたちです。また、お弁当に持ってきたトマトを半分食べて、その残りを土に埋めて発芽させて、トマトを栽培している子どももいます。拾ったドングリは、土に埋めたら芽が出て成長中です。バナナが育つ様子やバナナの種への興味はこの後も続くでしょうか。