3、4、5歳児は自分に割り当てられた区画に、種箱(秋蒔きの種が入った箱)から自分で育てたいものを選んで、種蒔きをして野菜を育てています。
ダイコン、カブ、キャベツ、タマネギ、ニンジン、エンドウマメが生長中です。
抜いた野菜を見てうれしそうにしている子どももいますが、まだまだ小さいてすよね。
根菜を育てている子どもたちは、自分で抜きたくなったら抜いています。畝が混みあっているので抜いている子どももいますし、葉っぱが大きくなったのでもういいだろうと思って抜いている子どももいます。友達が抜かせて欲しいと頼むと、抜かせてあげることもあります。
先週ダイコンを抜いた子どもは、白いヒョロヒョロの根っこのようなものが出てきて、あれ?という様子でした。それが、今日は、地面に白いものが見えていると保育者が教えると、迷わず抜きあのうれしそうな表情。確実に大きくなっていること、ダイコンらしくなっていることを喜んでいました。
ニンジンを抜いた3歳児は前回抜いたものと比べて、だいぶ長くて細いと話し、「スティックにできる、マヨネーズとか味噌とかつけて食べよう!」とうれしそうでした。
保育者は間引きをした方がよさそうな状態の時には教えますが、それ以外で子どもが抜きたいと思ったら止めることはしません。自分の畑なので、どんどん抜いてなくなってしまったらそれでもいいだろうと思っています。
抜くことで一人一人、自分で感じること、気づくこと、分かること等あるだろうと思うのです。そこから次に何をするか、子どもが自分で決めてやればよいと考えています。大人に教えられたとおりにやって、滞りなくうまくやることよりも、失敗もするかもしれませんが、子どもの学び、育ちが大きいと思います。
最後に、抜いた根菜は各家庭に持ち帰ります。まだまだ小さいのですが、葉っぱも含めて各家庭では工夫して料理してくれています。どんな料理にして食べたかを子どもは報告してくれたり、翌日のお弁当に入ったものを見せてくれたりします。友達に抜かせてもらった子どもも、食べる約束で家に持ち帰ります。あまり野菜が好きではない子どもも、自分で育てたり友達の野菜をもらったりすることで、食べてみようという気持ちになるようです。