2歳児とダンゴムシ

黙って出した掌にはダンゴムシが1匹。保育者が「〇〇ちゃんが捕まえたの?」と尋ねると「わたしがつかまえたの。」と。

2歳児は4、5歳児に見せ始めました。見て欲しいと言葉で伝えているわけではありませんが、自分に見せていると分かるので、4、5歳児はちゃんと見てあげています。

どれどれという感じて見てあげて、掌のダンゴムシをちょっといじって様子を見せているような子どももいます。

見て欲しいという気持ち、私が自分で捕まえたんだという事実を受け止めてもらえるのは、うれしいですね。

専門的には「応答関係」とか「応答性」という言葉で表現します。応答することは保育者の大事な役割のひとつです。

屋敷林でも虫捕りをしました。保育者が、「ここにいるかなあ…」と枯れ葉を手でよけると、ダンゴムシが出てきました。2歳児が捕まえます。

近くで遊んでいた4歳児に見せます。

写真を撮っている保育者にも見せてくれました。

保育者が枯れ葉に続き土を手で少し掘ると、こんどはミミズも出てきて、2歳児は躊躇しつつも最終的に自分で捕まえて袋の中に入れました。このやりとりも応答関係と言ってよいと思います。
2歳児「へびのニョロニョロ。」保育者「へびのニョロニョロだね。」と。これも応答関係。

「わたしが捕まえた虫」は袋に入れて大事に持ち帰りました。保育者と一緒に園で飼育ケースに入れ、満足げな2歳児でした。