2歳児も体が動いて走りたがるようになり、以前にも増して「よーいどん」のかけっこをすることが多くなっていました。それに伴い、遊びに行く場所をより楽しくかけっこができるであろう文理台公園にしています。
幼児園どんぐりころころの子どもたちは、日常的に「よーいどん!」の声に合わせてかけっこをしたり、おいかけっこをしたりして思い切り走ることを楽しんでいます。
運動会シーズンでもある10月、幼児園どんぐりころころでは「よーいどん大会」をしようと考えました。
4歳児には事前に「よーいどん大会」をしようと提案をしていました。そのため、どの公園でも「今日は早く走れる靴履いてきた!」とか「だれが1番になるかな…。」と競うをことを意識して走ることを楽しんでいました。
そして、当日、会場の文理台公園へ出発する際、保育者が「はしりっこ競争(よーいどん競争のこと)だけでなく、つなひきとか玉入れもできるようなものを持ったと話すと、「とびっこ競争」や「なわとび競争」もやろうよという声が上がりました。それに続けて別の子どもが「運動会だね!」と。実は絵本「むしたちのうんどうかい」を数回読んでおり、その物語から子どもたちは運動会をイメージしていたのです。
一気に子どもたちの気持ちが「運動会」に向けて盛り上がりました。「はしりっこ競争」以外は即席の競技でしたが、子どもたちは40分ほど休むことなく大喜びで体を動かし、終った時には達成感でいっぱいの様子でした。
<即席のプログラム>
1.準備体操…屈伸を中心に一所懸命
2.はしりっこ競争…直線コース50メートルくらいをまっすぐ走るのが上手
3.パラバルーン…保育者と一緒にお手玉やボールを使って(残念ながら写真は撮れま
せんでした。)大盛り上がり
4.綱引き…保育者と子ども全員の対決、男子対女子の対決等7回戦くらい
5.玉入れ…45リットルポリ袋とお手玉を使った簡単玉入れに必死(写真無しで残
念)、必死のあまり一瞬玉の取り合いが勃発
6.ゴロゴロ競争…芝生に寝転んでゴールへ向かうがあらぬ方向へ行き大変
7.表彰式…木のメダルをプレゼント
木のメダルは用意していたのですが、子どもたちにはどんな風になんと言って渡そうかと当日の朝にもまだ決めかねていました。それが、公園へ向かう途中、道端で拾った素敵な落ち葉(カイズカイブキ?)を「一番になった人にあげよう!」とある子どもが言い出したことで、競技をする度に1番や勝った人に子ども同士で公園内で調達した落ち葉(ユズリハやスズカケ)のプレゼントをし合っていました。
綱引きでは保育者が子どもチームに負けてしまうと「先生、子どもに、全員にプレゼントするんだよ!」と言われ、そのプレゼントとしてメダルをみんなに渡すことができました。木のメダルを子どもたちはとても喜びました。木目や一つ一つ微妙に違う模様や形をよく見たり、においを嗅いだりする姿が印象的でした。
この日の帰りの会では「むしたちのうんどうかい」の絵本のリクエストがあり、「これ(入場行進や応援合戦等)、やらなかったね。」とか「これやったよね。」等話しながら、とても穏やかな雰囲気で物語を楽しみました。
2歳児、3歳児は「かけっこ」中心に興味をもった運動遊びを、4歳児は様々な運動遊びを引き続き楽しめるようにしたいと思います。