今日から3学期の保育が始まりました。
「あけましておめでとうございます。」と新年のあいさつを交わした子どもたちは、特に3歳児が顔や体型に変化が見られ、大きくなったと感じました。
今日は外遊びに出かける前にHさんに声をかけていただき、予定を変更して夏ミカンを取りに伺いました。Hさんはじめ、地域の方にお会いすると「あけましておめでとうございます。ことしもよろしくおねがいします。」と保育者が促すわけではないのですが、進んで元気にあいさつする子どもたちでした。「ほんねんもよろしくおねがいいたします。」なんて言っている子どももいましたね。きっと、お正月は家族と一緒に過ごし、大人同士であいさつするのを見聞きしていたのでしょうね。
夏ミカンを取らせていただくと、「カーカー」とカラスの声が。子どもたちは誰からともなく慌ててリュックの中にみかんをしまっていました。カラスにみかんを取られたら大変!と思ったようです。カラスが袋に入った菓子パンをくわえて飛んでいる姿や、ゴミの入った袋をつついている姿を度々見ているからでしょうか。そう言えば公園で水を飲んだ後、「カラスさんにもっていかれちゃうといけないから、ちゃんと水筒しまおうね。」なんて保育者が話すこともありますね。
先ほどの新年のあいさつのこともそうですが、子どもは日常生活の中で見聞きすること(それは大人にとってはあまりにも当たり前で記憶にもとどまらないような小さなできごとなのでしょうが、)から知り得たことを手掛かりに自分で考えて行動したり物事を理解したりしながら日々学んでいくのだと再確認することができました。大人が思う以上に子どもはよく考えているものです。
例えば、あいさつ。いつもとは違ったことを言うのだなあとお正月ならではのあいさつの言葉を知ること、先生があいさつをした人にはあいさつをした方がいいのだと判断すること、先生があいさつをした人は自分も安心してあいさつをしていい人なのだと感じること、あいさつを交わすことで人と関わり身近に感じていくこと、といったことです。そして忘れてはいけないのが、あいさつをするという行動力。これがなければ実際にあいさつすることはできないのです。
こういった学びと行動力は、子どもたちが今後の人生を生きていくのに必要な力につながるのです。
このような小さな、生活と密着した学びを積み重ねること、そして子どもの行動力を引き出すことを今年も大事にしていきます。そのために私たち保育者は、子どものもつ力を信じ、何を感じ考えているのかに常に関心を寄せて、子どもをよく見て理解しようとし、共に遊び学び感じられる保育者でありたいと思います。
さてさて、
Hさんのお宅では、鳥の巣箱、その中に入っていた鳥の巣も見せていただき、子どもなりによく見たり、話を聞いたり質問したり…。屋敷林にも巣箱がかけてあると教えていただき早速探しに出掛け、そのまま屋敷林でたっぷり遊んで帰ってきました。(屋敷林に行く途中畑に寄り、ブロッコリー、芽キャベツの収穫もして、初日からもりだくさんの1日でした。)