たくさんの実とたくさんの穴

道草は控えめに、日陰で休み休み歩き、久しぶりにたけのこ公園に到着。日陰のたけのこ公園は、風もすーっと通り抜け、とても涼しいのです。

久しぶりのたけのこ公園には、地面いっぱいに小さな実が落ちていました。保育者も子どもたちも思わず拾い始めました。「ブルーベリーだ!」「むらさき きれいだね。」「こっちにもあったよ。」「雪だるまみたい。」等と言いながら、しばらく拾い続けました。ブランコの傍まで行くと、こんどは黄色、だいだい色の実が落ちています。「みかんだ!」「ビービー弾だね。」等と言いながら拾っては袋の中に入れていきました。

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自然の色が集まると、こんな感じで何だかいい色合いですね。自然のものの色ってやっぱりいいなあと思います。

今日一所懸命、楽しく拾った実は、ミズキの実(紫色、薄い緑色)とエノキ(黄色、だいだい)の実です。今年もこれらの実の時期になったのだなあ…と思います。

そして、この日は地面に穴がいくつもあるのを発見しました。

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子どもたちは穴の中に指を突っ込んだり、拾ったミズキの実を詰め込んだりして遊びます。セミが出てきた穴であることを教えましたが、どの程度理解できたかはわかりません。それでも、とにかく穴には興味をもったようで、穴探しを喜んでやっていました。

セミの抜け殻を探すことに興味をもち、保育者と一緒に見つけておみやげにした子もいますね。

保育者の興味としては、たけのこ公園へ行った時には、抜け殻探しをしていくつ見つけられたか、また抜け殻の形や大きさの違い等を調べてみたいなあと思いました。 

子どもは、セミの抜け殻を見つけたり、よく見たり、触ってみたり、大事に持って帰ったりして、自分なりに関わることが、セミに親しみ、後々、セミへの興味につながっていくだろうと思います。

そうそう、セミの鳴き声もたくさん聞きました。散歩途中の日陰で休憩している時でしたが、よく聞くと違った泣き声が2,3聞こえます。保育者が「なんて言ってないてる?」と話すと、『「ミンミン」って言ってる』『「ガーガー」』『「おはよう!」って言ってるんだ。』とか『お母さんがいなくなっちゃって探してるんじゃない…』とか、泣き声の受け止め方もその子なりです。その子なりの受け止めを10人弱で共有したのですが、こんなことも、どんぐりころころならではの教育だと思います。一人一人が話すこと、つぶやくことをしっかり受け止められるのは、少人数のよさだと思っています。