どんぐりころころならではの芋掘り

Tさんのご厚意で、3、4、5歳児が芋掘りをさせていただきました。今年もTさんはどんぐりころころの子どもたちだけのために、芋苗を植え育ててくださっていました。ほんとうにありがたいです。

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芋畑には蔓が伸び伸びと育っています。大抵の芋掘りはこの蔓を刈り取った状態から始まります。どんぐりころころではあえて刈り取らずにおいていただいています。

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ですので、どんぐりころころの芋掘りは蔓を取るところから。

力いっぱい引っ張ります。そうでないと蔓を畝の上からどかすことはできません。先週から運動会だと言って「綱引き」をしているので、同じようにうまく引っ張っていましたね。

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子どもも大人も総力戦。「よいしょ!」「それー!」「うーん!!」等と自然と声が出ます。

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やっと、マルチをはった畝が見えました。これで掘れます。

どんぐりころころでは素手で掘ります。

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思ったようには芋は出てこず、蔓の跡を手掛かりにあちこちと自分で場所を決めて掘っていく子どもたち。このようなこともどんぐりころころならではだと思います。大抵の場合は、一人の子どもが掘ってよい株は指示された場所だけで、自由に選ぶことはできません。

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掘れるとうれしくて声が上がります。そう簡単には掘り出せなかったのでなおのこと。

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一人で黙々と掘ることもあれば、友達と一緒に力を合わせて掘ることも。自由にいくつもの株を掘れるからこその子どもたちの姿です。

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畝と畝の間からいくつかサツマイモが掘れると「畑じゃないところも掘ってみよう!」と掘る姿もありました。

もう掘っていないところはないとわかり、その後に子どもたちが始めたことは…。

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われもわれもと「わたしのこのお芋!」「ぼくのこれだったよ。」「これとこれがいい。」等と言いながら芋を抱え始めました。どうやら自分の掘った芋を覚えているようなのです。保育者は芋を選んでよいとも言っていないのに、取り合いにもならずに各自自分で芋を選び終えました。

保育者はどうしたものかと思いながら、みんなで集まり選んだ芋を見せ合うことに。

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大きな芋を三つ持った子ども、一つの子ども、二つの子どももいました。小さな芋を四つ持っている子どももいました。まだ芋は残っているのに、やたらと欲張る子どもはいませんでした。

それぞれ大きさも重さも違っていますが、友達と比べてその多少を不満に思う子どもはだれもおらず、どの子どもも自分で掘って自分で選んだ芋を持ち帰れる満足感で満たされていたように思います。(毎年このようにして芋を分け合うわけではありません。)

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芋掘り後、公園へ行って遊ぶ姿も元気なものでした。ただ、リュックサックにしまった芋が重たいのでしょう、歩く足取りが重い様子の子どももいました。

歩いて畑に行って、芋掘りをし、自分で掘った芋を持って歩いて帰るというのも、どんぐりころころならではです。