雨の日に子どもたちと町なかを歩いていると、「まあ、素敵な合羽を着て…。かわいいわねえ。」とにこやかに声をかけてくださる方が多いのですが、中には「雨の中大変だねえ。」とおっしゃる方もいます。
雨の中の外出は、傘をさして手が自由にならず、水たまりを避けて歩く等、確かに天気のいい日の外出のようにはいきません。
それでも、子どもたちを見ていると、雨だから「たいへん」だなんて思っていないように見えます。
木を揺らして街路樹の葉っぱについた雨粒が落ちてくるのを頭で感じて喜んだり
ダンゴムシを見つけてしばらく捕まえていたり
公園に着くと、水たまりに入ったり泥遊びをしたり
滑り台に泥をつけて遊んでいるのを保育者に止められると、それをきれいにすることが面白くなったり
子どもたちは外に出てしまえば、雨が降っていても何かしら発見し、興味をもって遊ぶのです。
しかし…
遊んでいるうちはよいのですが、帰ると着替えが待っています。2歳児の中には、あんなに嬉々として遊んでいたのが一転、泣きだした子どもがいました。濡れて体にはりついた長靴や洋服を脱ぐことができないのです。ここではじめてたいへんな思いをするのです。それに比べると、4歳児は余裕がありますね。さっさと濡れた洋服を脱いで着替え、濡れた洋服の後始末も忘れずに。あっという間に着替えは終わってしまいました。3歳児はゆっくりですが、「できなーい…」とも言わず、何もせずにいるわけでもなく、保育者に促されなくとも自分でやるべきことが分かって着替えをしていました。