かくれんぼ

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子どもは好きですね、かくれんぼ。

みいつけた!」と言って、隠れている子どもと目が合った時の、あのいい顔が何とも言えません。「いないいないばあ」を喜ぶのと同じような感覚でしょうか。

保育者だけが鬼だったり、保育者と一緒に2,3人の子どもが鬼になったりすることが多いのですが、この頃は子どもだけで鬼ができることもあります。

鬼は1から10まで数え、「もういいかあい?」と呼びかけます。隠れている方は「まあだたよ。」とか「もういいよ。」と答えます。

歩いている途中や公園で、何度も何度も遊んでいる「かくれんぼ」。

「もういいよ。」と返事して隠れていたはずの子どもが、鬼になった保育者と子どもが探しに行くと「みいつけた!」と言ってしまう、隠れることも探すことも渾然一体とした状態の「かくれんぼ」を楽しんでいることがほとんどです。2歳、3歳の子どもたちはそうして遊んでいて全く差し支えないと思っています。

それでも、3歳児は隠れることと見つけることの役割を理解して、役割を分担して遊べるようになってきています。隠れる子どもはすぐには見つからないように身を小さくして静かにしていたり、見つける鬼になった子どもは隠れているであろう場所を予想したり、あちこち行ったりして探します。子どもは日々成長して、ものごとの理解が変わっていくのです。

そうは言っても、一人鬼になって1から10まで確実に数えることに自信がない子ども、探してもらうまで待ち切れずに「もういいよ。」と姿を現してしまったりする子どももいます。

かくれんぼは、道具もいらず、少ない人数でも楽しむことのできる単純で簡単な遊びだと思います。そして、不思議な遊びだなあとも感じます。ルールを正しく理解していない子どもも、理解している子どもも一緒になって喜び楽しみ、なんだかいいムードになるのです。

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