どんぐりころころの教育ってどんな教育…子どもたちはどんな子ども…

今週末は、どんぐりころころにお客さんがあったり、私がある短大の授業で、どんぐりころころの保育について話したりする機会がありました。そのことで、どんぐりころころの教育や子どもたちが、直接幼児園どんぐりころころに関わっていなかった方にどんな風に見えるのかを知ることができました。

木曜日にいらした方たちは、ご自身も子育て中の女性の方3名。都内様々な所でパネルシアターの講演をしていらっしゃいます。その中の一人は私の大学時代の同級生で、新卒の就職先も都内の公立幼稚園(それぞれ別の園ですが)という縁のある方です。ご好意でちょっとだけパネルシアターを演じてくださった時や、その前後に子どもの様子を見て感じたことをお話してくださいました。。

・どんぐりころころの子どもたちは2歳ぐらい精神年齢が高いよねえ。

・(保育者の計画や意図に)のせられて生活しているのとは違うのが分かる。

・初めて会った私たちとでも、自分でコミュニケーションが取れるんだよね。自分の 

 思いをすっと、そのまま伝えにくる。

・子ども同士のかかわりがすごく自然だった。(3歳時が2歳児にしてはいけないこ 

 とを止める時に)さりげなく声をかけながら手招きして促すようにしていた。

・いつも、落ち着いた状況のもとで一人一人が安心して過ごしているのが分かる。

等等、長い時間ではありませんでしたが、「私たちは、大きな園から駅前保育園のような小さな園、児童館まで、様々な園の子どもたちを見てるから…」と言いながら、だからこそ、今まで見ていた園との違いも含めてどんぐりころころの子どもたちを見た印象を話してくださいました。

 私個人としては、「(保育者の計画や意図に)のせられて生活をしているのとは違う…」という話がうれしかったですね。保育者にはもちろん、教育の目標、こう育って欲しいという願いがある限り、思いというのか意図というのか、そのようなものをもつことが当然で、保育者の言動にはそれが表れるものです。ですが、それがどんなものかによっては、子どもを縛る(子どもは自分で何も考えなくてよく、自分らしく行動するというよりは皆と同じがよく、保育者の言うことを聞いていさえすればよい)ことにつながりはしないかと思います。また、計画をもって一日を過ごしていることは当然なのですが、その時々の子どもに合わせられるような余地のある柔軟性をもった計画でなければ、せっかくの計画も目の前の子どもに必要なものとは合わない、そして計画に子どもを合わせるようなものとなってしまいます。ですから、子どもたちを見て、それとは違っていると話してもらえたことはうれしいのです。

 さて、パネルシアターを見ていた時の子どもの反応はというと、緊張で保育者の膝から離れられない子どもも、思わず立ち上がり跳んだり跳ねたりしながら歌う子どもも、興味深くじっと見つめる子どもも、一つ一つの演技に応答しながら楽しむ子どもも、一歩遅れて流れにのっていく子どもも…それぞれその子らしいなと思う姿も、いつもと違った意外に感じる様子も見られました。(今日演じてもらったものの中には、ふだんの保育の中でも取り入れられるものもあったので、雨の日等外遊びが長くできない時の室内遊びとして楽しみたいと思います。)

 

さて、長くなってしまったので、続きは次のブログにて。